おセンチって言葉、聞かなくなりましたね。私の少年時代ですら古くさい言葉だったので、もはや完全に死語と言っていいでしょう。
あ、知らない人のために言っておくと、「おセンチ」とは英語のSentimentalから派生した言葉で、「感傷的」な状況をあらわします。英単語の頭3文字をとって、そこに「お」をつけるなんて、なんとも日本的な発想ですね。
さて、この「In A Sentimental Mood」は、デューク・エリントン先生が作曲した曲です。一説には、彼は母の死をいたんで作られたのだとか。そりゃあ、母親が死んだら、だいたいの人は感傷的になりますよね。
で、このしっとりと感傷的な曲が人気となり、歌詞がつけられました。ところが、この歌詞がくせものでした。
どこをどうとっても、熱烈に誰かに恋い焦がれている人がその想いを相手に受け入れられて喜んでいる、というものなのです。感傷的なことなんてちっともありません。
実はこれ、Sentimentalという英単語の意味に起因するようです。この単語には「感傷的な」という意味のほかに、「情緒的な」とか「感情的な」といった意味があるのです。
好きな人に自分の気持ちを受け入れてもらえた、あの感情。うれしくて、でもちょっと気恥ずかしくて、その人のそばに飛んで行きたくて、でもできなくて、そんなもやもやとした感じです。
経験したことのある方なら、わかりますよね(*^^*)
その感情がSentimentalなのです。
しかしながら、「情緒的」な歌詞が乗るには、いささか曲調が暗いと思いませんか?
なんだか、そぐわないんですよねー。
私、この歌の歌詞にあるような感情とはとんとご無沙汰しておりまして、そのせいで理解できないのでしょうか(^^;)
だいたい、人からは性別つきでは相手にしてもらえない仙人状態、社会人としてもふらふらしながら売れもしない小説を書いているだけの、ダメ人間なわけですよ私は。
ををっと、ちょっとおセンチになりすぎました(^^)
そんなわけで、サラ・ボーンの「In A Sentimental Mood」です。
小説「ハッカー探偵と魔剣テュルフング」では第3章「Risk Of Fire」の冒頭で、ジャズ喫茶の店内に流れています。そこに新たな依頼人が登場するわけですが、その依頼から物語は急展開を迎えます。
さて、ハッカー探偵・相川博美の運命は?
家出して久しい娘と同い年なんで親しみ?を覚え、さらに売れない小説をかいておいでとか、おばさんも脳トレに物書きしたいと思い始めたのでいたくこのサイトに共感して筆を執らせていただきます。
でも出会いはIn a sentimental mood です。 胸が震える良い曲に出会うことを生きる糧として日々平凡な初老生活を送っております。
このサイトとかブルグとかいうものが長く続いていくことを願っております。
コメントありがとうございます。
In A Sentimental Moodつながりでご来訪いただけたことをうれしく思います。
細々と続けていくつもりですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。