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ハッカー探偵の故郷はいずこ? チトカラの隠れた居酒屋の名店

小説「ハッカー探偵と魔剣テュルフング」では、主人公であるハッカー探偵こと相川博美が、ついうっかり方言をもらしてしまうシーンがあります。
「だやい」
と聞いて、一発でハッカー探偵の出身地がわかってしまったあなた。あなたはハッカー探偵の故郷か、その周辺県に馴染みの深い方でしょうね(*^^*)
私の故郷は「その周辺県」のほうなので、厳密には違うのですが、それでもその地方に住む者にとっての「あるある」はいくつか盛り込みました。物語の本筋とは関係のないところですが、わかる方だけでもニヤリとしていただけると幸いです。

なお、ハッカー探偵の出身地であることに敬意を表して、作中では第三章でその土地の料理を提供する居酒屋を登場させました。「まいどはや」という名前のこのお店にも、モデルとなった実在のお店があります。「きときと」というのが実在のお店の名前で、チトカラの地元民に愛される名店です。駅のすぐ近くなのに、メインの通りから外れていて見つけにくい「まさかこんな場所にこんなお店が!?」というところも、知る人ぞ知る隠れた名店っぽくていいですよね。

和食、日本酒がお好きな方は、ぜひどうぞ。なんでしたら、私がご案内しますよw

ハッカーは神社の境内で打ち合わせをする!?

小説「チトカラ ジャズ喫 ハッカー探偵」および「ハッカー探偵と魔剣テュルフング」には、神社が登場します。
この神社は、世田谷区の千歳烏山に実際に存在する「烏山神社」をモデルにしています。駅から徒歩5〜10分程度の場所にあるこの神社、駅周辺の喧騒からさほど離れていないのですが、実に静かで趣きのある神社です。江戸時代か、それ以前からある村社が元になっているそうです。

「チトカラ ジャズ喫 ハッカー探偵」では、この神社の境内で家出した女子高生の渡辺ほのかが、ハッカー探偵こと相川博美と出会います。「ハッカー探偵と魔剣テュルフング」では、事務所を持たないハッカー探偵が打ち合わせ場所としてこの神社の境内を使います。しかし、その打ち合わせの後に、神社の境内では大変なことが……おっと、続きは本編でお楽しみください(^^)

チトカラという街の魅力は、いかにも都会ふうな駅周辺のにぎわいが、ちょっとはずれると閑静な住宅街や寺社街に変わるところです。一粒で二度おいしい街。散歩のしがいのある、楽しい場所です。
都会の真ん中で静寂を味わえる烏山神社。都心からも近いので、興味のある方はぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。
もっとも、ハッカー探偵は境内にはおりませんので、悪しからずw

喜多川歌麿の墓のある寺

小説『ハッカー探偵と魔剣テュルフング』の第2章、ランニングしているヒロインが目印にしている寺院が登場します。
こちら、喜多川歌麿の墓があることで知られていますので、興味のある方はググってみてください。すぐに見つかると思います。

この寺院を含め、多数の寺院が並ぶ道は「寺町通り」と呼ばれており、普段はとても静かです。長年住んでいた私にとっても絶好の散歩コースとなっていました。
寺町通りが賑わうのはお盆などの仏事シーズン。駅から寺町に向かう通りには、お供え用の花を売る人たちの姿が多く見られます。そんな様子を見ていると、もともとは門前町として栄えた場所だったのかな、などと思ってしまいます。

小説の本編でも触れていますが、寺町の由来は関東大震災のときに被災した寺院が移転してきたことなのだそうです。なので、門前町だったとしても比較的歴史は浅いのでしょう。都会っぽくて、でもちょっとレトロなチトカラの街が生まれた背景が、こんなところにあるのかもしれませんね。

ジャズ喫茶ジョプリンのモデル

小説「ハッカー探偵と魔剣テュルフング」の舞台は、架空の街・チトカラです。
私が長年居住してきた実在の街をモデルにしており、小説に登場するさまざまなディテールを提供してくれました。

京王線で新宿から15分、という交通の便の良さもさることながら、賑やかな商店街と閑静な住宅街が隣接する、とても魅力的な街です。
小説の主人公であるハッカー探偵こと相川博美が事務所がわりに使っているジャズ喫茶「ジョプリン」も、モデルとなった店があります。興味のある方はぜひ(^^)

駅のすぐ近くですが、なかなかわかりにくい場所にありますので、ちょっと探すのに手間取るかもしれません。
あ、もちろん、実在のジャズ喫茶と小説に登場する「ジョプリン」は、まったく無関係です。残念ながら私、モデルとなった店には足を踏み入れたこともございません。
あしからず(^^;)