作家目線の作品評『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

物語を作る人間は、独自の視点で作品を鑑賞するものです。多くの場合、「すげーいいわぁ、今度自分の作品でこのエッセンスを使ってみようかな」とか「ダメだろ、これじゃあ受け取り手の共感を得られない」とか、そんなことを考えながら自分の作品の肥やしにするために虎視眈々としているわけです。
そんなわけで、作家の特殊な視点で、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を評してみたいと思います。
一部ネタバレを含みますので、閲覧時にはご注意ください。

◎ありえないシチュエーション

物語を盛り上げるためとはいえ、あまりにも設定を適当に作りすぎています。
とくに終盤はこの傾向が顕著になり、バカみたいなサイズの記録媒体が積み上がった塔から手動で媒体を探して抜くとか、重要装置が屋外に露出しているとか、なぜか高い塔からせり出した細いプラットホームの先端に操作レバーがあるとか、はじめからそうすればいいのにというキメ技を最後までとっておくとか、挙句の果ては宇宙空間でマントがはためく(笑)とか。
とにかく、ありえないおバカなシーンが満載です。
脚本家、しっかり仕事をしろ、と言いたくなります(^^;)

◎登場人物はチョロいやつばっかり

人物造形も、かなり雑です。
主人公もその仲間も敵側のキャラクターも、頭の悪い連中ばかり。底の浅いガキみたいな連中が、ガキのような争いを繰り広げます。終盤、反乱軍のメンバーに主人公が訴えかけるシーンでは、登場人物たちの残念な反応に苦笑いが浮かんでしまいました。
そりゃあ、帝国軍がアホな設備を作って待ってくれているのに、反乱軍がチョロい連中ばかりだから勝てないんだよね……と思わせる仕上がりになっています。
印象に残るのは寺院の坊さんとその相棒の二人組くらいですが、それも他と比べればまし、なレベルでしかありません。
なんなの? 脚本家はアホなの?

◎不気味の谷

CGは全般的に頑張っているものの、おそらく惑星の破壊シーンでリソースを使い果たしたのではないかと思わせます。
デス・スターのターキン総督(ピーター・カッシング)を往時の姿で登場させたものの、CGくささが気持ち悪く見える「不気味の谷現象」が発生してしまっています。これは、レイア姫(キャリー・フィッシャー)のシーンでも発生しています。なんか、顔がぐねぐねして気持ち悪いのです。

◎トータルの評価

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を楽しむには、コツが必要です。
余計なことを一切考えずに、「デス・スターこえー」「みんながんばれー」と童心にかえって観なければならないように思います。

・滝澤の独断と偏見による採点(各項目3点満点)

キャラクター:0点
ストーリー:1点
テーマ性:1点
映像:2点

合計:4点(12点満点)

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