小説『ハッカー探偵と魔剣テュルフング』の第2章、ランニングしているヒロインが目印にしている寺院が登場します。
こちら、喜多川歌麿の墓があることで知られていますので、興味のある方はググってみてください。すぐに見つかると思います。
この寺院を含め、多数の寺院が並ぶ道は「寺町通り」と呼ばれており、普段はとても静かです。長年住んでいた私にとっても絶好の散歩コースとなっていました。
寺町通りが賑わうのはお盆などの仏事シーズン。駅から寺町に向かう通りには、お供え用の花を売る人たちの姿が多く見られます。そんな様子を見ていると、もともとは門前町として栄えた場所だったのかな、などと思ってしまいます。
小説の本編でも触れていますが、寺町の由来は関東大震災のときに被災した寺院が移転してきたことなのだそうです。なので、門前町だったとしても比較的歴史は浅いのでしょう。都会っぽくて、でもちょっとレトロなチトカラの街が生まれた背景が、こんなところにあるのかもしれませんね。